ハツコイ

多分…俺は…今でもコイツが死んだこと信じてねぇ…

わかってるって脳でわかっててても、心ではわかってねぇな

ほら、だから、今だって前で泣いてるツグミを見るとコイツ、ホントは生きてるって思ってる…

「昂…あの約束…」

約束…それは、中三の夏になる前くらいにツグミ達家族の家が無くなるっつーから内緒で部屋に入った時に見つけた

ツグミと俺は誕生日が近い

だから、余計に仲が良かったのかもしれない…

ツグミの机には一つの箱があり、箱には【昂へ】と書かれていた

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