ハツコイ

「ごめん、私、トイレ行ってから帰るよ
だから、先帰ってて」

「オッケー
じゃあ、また後で」

「ごめんね」

階段で海斗と別れてトイレに入り、さっさと用を済ませてトイレを出た

「昂…」

前から昂がポケットに手を突っ込んだまま歩いてくる

「…珍し」

「へっ??」

何が??

「ここ、二年の階だから」

あ、そっか

図書室は三階でトイレが無いから二階に来たんだった

忘れてた…

「三階に用があったからね」

「委員会??」

「うん」

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