ハツコイ

ドアに向かって歩き出した私は、腕を後ろに引っ張られた

「…おい」

もう…やめてよ…
昂は私が嫌いなんでしょ??
なのに、何で、そんな風に優しくするの??

「何にもないって言ってるじゃん!!」

パシッと昂の手を振り払い屋上を飛び出した

もぅ…どうでもいい…

昂に嫌われてるのは確かなんだから…

不毛な恋をするのは疲れたよ…

また…涙が頬を伝う…

でも…私は何の涙なのか自分でもわからない…

昂が私を嫌ってるから??

不毛な恋をしてるから??

…自分でもわからない…

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