ハツコイ
「えっ――!?」
亜樹さんが私を――…殺そうとした…真犯人――…??
そう思うと体が自然と強ばる…
「だって、邪魔だったもの
昂の隣に当たり前にいて、目障りなのよ
…だけど、想定外の事が起きたわ
あの場所に昂が来るなんて考えてもみなかったもの」
私はゆっくりとドアの方に寄り、音をたてないように鍵を開けた
「でもアナタ、福原忠義と付き合いだしたでしょ??
安心した束の間、何、別れて昂と付き合いだした??」
ジリジリと近づいてくる
雷の光で亜樹さんが手に果物包丁を持っていることに気がついた
――…嘘――…