ハツコイ
「瑠美、おはよ」
美麗の声がして振り返る
そこには海斗と美麗がいた
「綺麗な紅葉ね
真っ赤だわ」
「おはよ」
海斗が昨日の出来事はなかったかのようにいつも通りに話かけてきてくれた
「おはよ」
「ねぇ瑠美…
この紅葉私にくれるかしら??」
「??…いいよ??…何で??」
「…さっき大事そうに見てたから、もらっちゃダメかなって思ったの…」
「いいよ
落ちてただけで、綺麗だなって思って見てただけだから」
「そう??
ならよかったわ
こんな真っ赤な紅葉あまり見ないからね
記念にもらっとこうかなって思ったのよ」