ハツコイ

「…あ……」

忠義…

下駄箱の前には忠義と昨日のキスしていた女の人と一緒にいた

それだけなのに涙が伝いそうになる…

「…ごめん…先行ってて??
トイレ寄ってから行くよ」

私は二人にそう言い残して、ある場所へと向かった…


ギィーと重たいドアを開ける


そう…ここは屋上――……

ここの屋上は霊がいるからと言い、人は余り寄り付かない…

だから私は一人になりたいときよくここに来る


ストンとフェンスの前に座った
アスファルトは私の心みたいに冷たく、よりいっそう、私を悲しくさせた

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