ハツコイ
シャッと昨日の記憶が蘇った
自然と涙が私の頬を濡らす
海斗の前であれだけ泣いたのにまだ涙はボロボロと出てくる
「…っ……っ…忠義…」
呼んでも、呼んでも彼は現れないのにと頭ではわかってる…
けど…口は嘘をつかない…
…本当に私はバカだよ…
「なーに泣いてんの??」
へっ!?!?
「どうした??何か悲しいことあった??」
低くて男らしい声がする方へ視線を向けた
「…アンタ、よくここ来るよね
俺もよく来るからアンタの事知ってるよ」
彼はヒョイとドアの上から飛び降りた