ハツコイ

「妬いてねぇし」

「妬いてるくせに」

お皿やコップが置かれているお盆を持つと急に、後ろからお盆を持たれて後ろを見ると、

「えっ――!?」

唇に昂の唇が当たっていた

ボボッと顔に熱が上がる

それを隠すために俯く私を見て

「お前が調子のったから
お返し」

昂は余裕そうに鼻で笑い私の前を通り過ぎリビングを出て行った

~~どうしよぉ
全然顔が直んないよぉ…

少しの間、私は顔に溜まった熱を退くのを待ってから、リビングを後にした

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