ハツコイ

「おぉ!!
亜樹ちゃん、らっしゃい」

「久しぶりね」

あの事件の事を知りも知らないおじさんと明美さんはニコニコと愛想よく笑う

だけど…私は、彼女を見ただけで体は強ばり、今からでもその場から逃げたくなる衝動にかられる

そんな私の肩を昂はグッと引き寄せて抱きしめ

「大丈夫」

そう言って、優しく微笑みかけてくれた

そのせいか、少し体が強ばっていたのが緩んだ

「昂」

すると、おじさんと明美さんと仲良く話していたのを終わらせて私達の方に寄ってきた

昂はそっと、私を自分の後ろにやり、私が顔を会わせないようにしてくれる

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