ハツコイ
「二人がね、付き合いだしてからは、私は誰とも関わらなくて一匹狼だったわ
幸樹は、よく話しかけてきたけど適当に交わしてた
あの時は二人が付き合いだしたのがショックでね
一匹狼でも虚しくなんかなかった
そんな私を見て優しいツグミはクラスも違うのに毎日、毎日会いに来てくれたの
でも、どうせ哀れな私を見て面白がってるって思い込んでいた…」

だんだん、亜樹さんの目に涙が溜まり出す

あんな風に思っていたこと、後悔してるんだ…

「…そんな頃にツグミは事故で居なくなっちゃった…
でも、悲しくなかった
…逆に嬉しかったの
昂に彼女が居なくなったんだから」

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