ハツコイ
「瑠美!!」
お店に向かって歩いていると不意に名前を呼ばれて顔を上げる
「昂…」
そこには心配して外で待っててくれている昂がいた
「大丈夫か??
何もされてないよな??」
「うん、大丈夫
ちゃんと謝ってもらっただけ
亜樹さん反省したんだよ」
「そっか」
「うん、心配かけてごめんね」
「ん」
昂はさりげなく、私の手を取ってお店に入る
あの後、亜樹さんは私とは正反対の場所に向かって歩いていった
多分、私の予想だけれど、ツグミさんに会いに行ったんだと思う…