ハツコイ

「何??どうしたの??」

「え、あの…先輩が呼んでるよ
ほら…」

彼女はそう言って廊下に視線をやった

そこには廊下の壁に凭れた幸樹がいた

周りには女子…

すっごい人数…


「あ、瑠美!!
忘れてる」

幸樹は私に気づいて歩いてきた
その手には私のケータイ…
…良かったぁ…やっぱりケータイ屋上だったんだ…

「ありがとう」

幸樹からケータイをもらう

「別にいいよ
じゃあ」

そう言って幸樹は2年に続く階段を上っていった

「うわぁ…やっぱ俺から見てもかっけー」

ドシッと頭に肘が乗る

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