ハツコイ

「…ック…ヒック…」

「泣くなよ」

「…ッ、泣くよぉ…」

昂は私の涙を親指で拭いて、自分に引き寄せた

「…瑠美は??
どう思ってんの??」

そんなの、もう前から決まってる…

「…ック…愛してる…」

もう涙で顔ぐちゃぐちゃだよ…

でも、そんな私をお構い無しで昂は優しく微笑んだ

「…あ、そうだ」

涙がおさまり昂にやっと、クリスマスプレゼントを差し出した

「くれんの??」

コクッと頷くと「サンキュ」と無邪気に笑って包装紙を剥がす
気に入ってくれるかな??

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