ハツコイ
あの日、屋上で泣いていなかったら
幸樹と昂には会えていない
あの時、忠義が背中を押してくれなかったら
今の私達はない
偶然と偶然が重なって必然に変わっていく…
「瑠美、行くぞ」
「うん!!」
優しく微笑みかける昂の手を繋いで私達は歩き出す
この先も、ずっと――
永久に――
私達、二人の首元には二つの単語が輝いていた
“first love”
“ハツコイ”
これからも
永遠に
輝く――
私達の
ハツコイ――
End