ハツコイ
昂に許可を得て、近くにあったマンガを読み始めた
マンガに没頭していて、いつの間にか時間は結構過ぎていた
幸樹は、まだ帰ってこないのかな~
そんな事を考えていると私のケータイがポケットの中で震える
「はい??」
一瞬、昂が私を見たけど直ぐに雑誌に視線を下ろした
『瑠美??今どこ??』
電話の相手は美麗からだった
「んー……今は昂ん家かな」
『あのね、私達が付き合ったのを祝しに食べに行くらしいんだけど
瑠美いないからどうかなって思ったんだけど…どう??』
私のクラスそういうの好きだからな
「んー…でもな
…昂たちには悪いからやめとくよ
ごめんね…」
『いいのよ、そんなの
じゃあ、また明日ね
バイバイ』
プツリと通話が切れた