生まれ変わっても…
それを聞いた私は、気づけば走り出していた。

そう、刹魔の城主たちが花見をしている場所へ…

「桜姫様っ…お待ちください…危ないですから…城にお戻りに…」

後ろから、誠司様が叫んでいる…

でも、そんなの今の私には全く届かずに…

ねぇ、誠司様?
思えば、この花見から私たちの運命は決まってしまっていたのかな!?

もしこのとき、誠司様の声をしっかり聞いていたら…

もしこのとき、花見に来ていなかったら…

私と誠司様…2人で幸せになれていたのかな…?
でも、どっちみち姫と若い侍…

初めから叶わなかったのかも知れないね…

ねぇ…誠司様…
あなたはどう思う…??
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