生まれ変わっても…
「何を言うか。我らを馬鹿にするのも大概にしろ!!」

そう国枝月右衛門は言うと、地面に突き刺さっていた刀を抜き、私に振り下ろしてきた。

「桜っ…」

と、誠司様が言う声と、刀と刀がぶつかる音が聞こえた。

誠司様が私を守ってくれた…

なぜだか私は嬉しくて、胸が温かい感じがした…
誠司様に対しての想いがはじめて名前を呼ばれ、守られたときにはっきりと理解した…

誠司様は他の人とは違うと…

ずっと誠司様に抱いていた想い…

それは、間違いなく…
『恋』でした…。

誠司様!?

私はこの時あなたへの想いに気付きました…
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