生まれ変わっても…
それから誠司様と月右衛門が剣を構えてにらみ合った。

お互いが斬りかかろうとしたとき…

目の前が血で赤色に染まった…

斬ったのは誠司様ではなく……

流れた血も、私でもなってく、誠司様の血でもなくって…

血を流しながら月右衛門は「なぜ!?」という顔をしている…

月右衛門を斬ったのは、刹魔の城主の子供で…

「どうしてですか?仁永様…」

と、聞かれたのに対して笑顔で、そう笑顔で…

「せっかく花見に来てたのに、お前うるさかったから。
それにいつもいつも、私は仁永様のために…ってウザかったから」

と答えた…
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