生まれ変わっても…
「パンッ!!」

その言葉を聞いたとき、頭より先に手が出ていた。

私は、仁永の左頬を平手打ちしていた…

そして、

「あなた、自分の家臣を何だと思ってるのよ!?
父様だったらこんなことしないわ!!
家臣の命を軽く見て弄ぶような奴に城主は勤まらないわ!!
あなたの下にいる刹魔の侍や町民・農民たちは可哀想ね…」

私は言い放った。

「桜姫様っ…」

「あっ…」

誠司様に名を呼ばれ、気付いた時にはもう遅かった…

どうしよう…
私…刹魔の後継ぎ殴っちゃったんだ…
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