生まれ変わっても…
「そのようって??」

逆に聞き返された。

「あなた自分の家臣をもう少し大切にしないと!!
それでも、一国の後継ぎなの!?
最低ね!!」

私は、軽蔑した態度と言葉をとった。

「桜姫様…言い過ぎですよ!!」

誠司様に言われたけど、間違ったこと私は言っていない。

父様にいつも言われた。
「自分の家臣を、町民や農民までも、大切にするんだよ!!」

と。

小さい頃から、父様に口癖のように聞かされてきたこの言葉。

この言葉を大切に生きてきた私には目の前の仁永が理解できなかった。
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