オレの宝物。それは君の笑顔【完】
「……私、この3日間、すごく不安だったんだよ」

「……え?」

「織田くん、ほんとうに鈴木さんとつき合っちゃうんじゃないかって……」

「……ごめん」


もう、不安にさせないから。


……なんか違うな。


オレともう一度つき合って。


……いや、だいたい、別れたことになってるのか?


迷った末、オレは心の言葉を探し当てた。



「これからは言いたいこと、ちゃんと言い合おうぜ。

オレ、北原と別れたくないから」

「……うん」


北原はやっと、こっちを向いてくれた。

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