オレの宝物。それは君の笑顔【完】
2日目の午後は、「なんでもコンテスト」の発表会。


「イケメンナンバー1」や「ベストカップル」など、前もってとっておいた学年別アンケートの結果を体育館で発表する。


オレは「イケメンナンバー1」に選ばれ、発表直前の舞台裏にやって来た。


すると、北原が、いた。


きっと「美少女ナンバー1」に選ばれたに違いない。


オレの心臓は暴れだした。


舞台裏は狭く、オレは北原のすぐ隣りに移動した。


北原は緊張しているのか、何度も深呼吸していた。


そんな様子が気になって、


「……緊張してんの?」


オレは思わず話しかけてしまった。


「あ……うん……」


口をきいたことのなかったオレに話しかけられて、北原はうつむいてしまった。

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