オレの宝物。それは君の笑顔【完】
その彼女が、すぐそこにいた。


「シバの席、ここだぜ」


いつの間に確認したのか、洋人はすでに席に着いていた。


そして。

洋人がオレの席だと指した席の隣には、彼女が座っていた。


前の席の女子と楽しそうに話しながら。


「……うん」


オレは嬉しくて大声で叫びたかったが、その衝動を必死に抑えて席に着いた。

< 125 / 233 >

この作品をシェア

pagetop