オレの宝物。それは君の笑顔【完】
そんな状況の中。


小学校から一緒にをやってきたトミは。


つき合い始めたばかりのカノジョとのデートで部活をサボって周りからヒンシュクをかったあげく、カノジョの方が大事だからと退部してしまった。


「一緒に全国目指そうって、今までやってきたのに~」

「オレたちより最近知り合った女の方が大事なんて、なあ」


裕太と英治は憤慨していた。


もちろん、オレも。


「ほんと。あんな軟派なヤツだと思わなかったぜ。オレたちは何があっても全国目指して頑張ろうぜ」

「おうっ」

「ラジャ~」


トミの退部をきっかけに団結するオレと裕太と英治のすぐ横で。


正人は、いつものように沈黙していた。

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