オレの宝物。それは君の笑顔【完】
なんとか香奈をなだめて帰した後、織田のバカに電話した。


「ちょっと、どういうことよ」

「もう、香奈とはつき合えないんだ」

「なんでよ」

「…………」

「なんとか言いなさいよ」

「とにかく、そういうことだから」


――プッ。プーッ。


織田のバカに一方的に電話を切られ、私の怒りはヒートアップ。


こうなったら、絶対、理由を調べてやる。




中学時代の連絡網を引っ張り出して、私は電話をかけた。


確実に口を割らせることができそうな、


――岡田正人、に。

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