オレの宝物。それは君の笑顔【完】
「香奈はピアノ、やめないよ。オレがサッカーやめられないのと同じで」
「……サッカー、やめる気ないのね」
「香奈と全国行くって約束したし」
「そんなの都合のいい言い訳だよ。
香奈だって、サッカーなんかより自分を選んでほしいに決まってる」
「なんて言われても、オレはやめない。今やめたら、オレ、絶対後悔するから」
「……そう。決意は固いのね」
「ああ」
「だったら、香奈にはっきり言ってよ。
他に好きな子ができたって。
もう香奈のことなんか、なんとも思ってないって」
「…………」
「香奈に、あんたへの想い、断ち切らせてあげてよ」
私は織田をにらみつけた。
できるものならやってみなさいよ、と。
「……サッカー、やめる気ないのね」
「香奈と全国行くって約束したし」
「そんなの都合のいい言い訳だよ。
香奈だって、サッカーなんかより自分を選んでほしいに決まってる」
「なんて言われても、オレはやめない。今やめたら、オレ、絶対後悔するから」
「……そう。決意は固いのね」
「ああ」
「だったら、香奈にはっきり言ってよ。
他に好きな子ができたって。
もう香奈のことなんか、なんとも思ってないって」
「…………」
「香奈に、あんたへの想い、断ち切らせてあげてよ」
私は織田をにらみつけた。
できるものならやってみなさいよ、と。