オレの宝物。それは君の笑顔【完】
「で、でも。オレが違う子を選んでたらどうしたの?」

「河合センパイが、センパイの番号を素早く見て合図することになってたんです」

「じゃあ、もしオレが1番をあげようとしたら、1番の子がオレの番号を出すことになってたってこと?」

「そうです。5人全員、響子センパイに頼まれてたんです」

「…………」

「だって~、響子センパイに頼まれたら、断れないじゃないですか~」


そうだよな。


なにしろ、凶子だ。


断ったら何をされるかわからないもんな。

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