オレの宝物。それは君の笑顔【完】
放課後、いつものようにサッカーの練習もせず、部室でダラダラと過ごした後、


「見たいテレビあるから、帰るね~」


部室を出ると、加納に会った。


「今、帰り?」

「そう。文化祭実行委員の反省会よ」


なんとなく、2人で歩き始めた。


「あれ、でも丈治、部室にいたよ」

「サボりに決まってるじゃない。アイツ、委員会なんて出たことないもん」

「まあ、丈治だから、しょうがないよ」

「……で、柴崎も、部活、サボりなの?」

「まあね~」


オレがニヤッと笑うと、


「ふう~ん」


なぜか、加納のテンションが下がった。

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