オレの宝物。それは君の笑顔【完】
残されたオレたちはしばらく沈黙に包まれていたが、
「あ!」
突然、土居が声を上げた。
「みんな、騙されちゃダメだよ。今日はエイプリルフールじゃない」
「ああ、そういえば、そうだ」
「香奈ちゃんと2人で私たちのこと騙そうとしたんでしょ」
「あ……いや……」
「2人の演技力もなかなかだったけど、私の注意力の方が上だってことね」
「おまえらが別れるはずないもんな」
「香奈ちゃんとどっかで待ち合わせしてるんでしょ。早く行った方がいいよ」
「……ああ」
「私たちは騙されなかったって、ちゃんと言っといてよ」
「ああ」
今日はエイプリルフール。
だったら、あえて土居たちの誤解をとく必要もない。
「あ!」
突然、土居が声を上げた。
「みんな、騙されちゃダメだよ。今日はエイプリルフールじゃない」
「ああ、そういえば、そうだ」
「香奈ちゃんと2人で私たちのこと騙そうとしたんでしょ」
「あ……いや……」
「2人の演技力もなかなかだったけど、私の注意力の方が上だってことね」
「おまえらが別れるはずないもんな」
「香奈ちゃんとどっかで待ち合わせしてるんでしょ。早く行った方がいいよ」
「……ああ」
「私たちは騙されなかったって、ちゃんと言っといてよ」
「ああ」
今日はエイプリルフール。
だったら、あえて土居たちの誤解をとく必要もない。