オレの宝物。それは君の笑顔【完】
「本気だよ。会えなくなって、わかったんだ。……どれだけ香奈が大切だったか」
織田も香奈ちゃんを見つめ返して。
この後は、きっと、ハッピーエンド。
オレは少し切なくなった。
「……そんな貴文、好きじゃない」
しかし、予想外の展開に、
「「――え?!」」
オレと織田は同時に声を上げた。
「柴崎くんも、貴文も、わかってない。
貴文にサッカーやめてほしいなんて、私は一度も思ったこと、ない。
それなのにどうして、私のためにサッカーやめるとか、やめろとか言うの?」
オレと織田とを交互に見比べてから、
「私が好きな貴文は」
香奈ちゃんは織田に視線を止めた。
「サッカーができなくてもいいなんて、絶対に言わない」
凛とした、香奈ちゃんの瞳。
織田も香奈ちゃんを見つめ返して。
この後は、きっと、ハッピーエンド。
オレは少し切なくなった。
「……そんな貴文、好きじゃない」
しかし、予想外の展開に、
「「――え?!」」
オレと織田は同時に声を上げた。
「柴崎くんも、貴文も、わかってない。
貴文にサッカーやめてほしいなんて、私は一度も思ったこと、ない。
それなのにどうして、私のためにサッカーやめるとか、やめろとか言うの?」
オレと織田とを交互に見比べてから、
「私が好きな貴文は」
香奈ちゃんは織田に視線を止めた。
「サッカーができなくてもいいなんて、絶対に言わない」
凛とした、香奈ちゃんの瞳。