オレの宝物。それは君の笑顔【完】
Birthday Present
<響子>
香奈の、18歳の誕生日。
香奈と私は、カフェでランチをしていた。
「おいしかったね~」
ランチを済ませてカフェを出て。
「もう1カ所、つき合ってほしいところがあるのよ」
私が香奈を連れて行ったのは、河川敷のグランド。
今日はここで、市内の高校のサッカー大会が行われていた。
「決勝戦に香奈を連れて来てって、おだっちに頼まれたの。
香奈に会えなくてもちゃんと練習したから決勝に残る自信があるって。
絶対優勝するから見てほしいって」
「……うん」
香奈の顔に、微笑みが広がった。
15カ月ぶりの、心からの笑顔――。
摘みたての薔薇のつぼみのように、その笑顔は瑞々しかった。
香奈の、18歳の誕生日。
香奈と私は、カフェでランチをしていた。
「おいしかったね~」
ランチを済ませてカフェを出て。
「もう1カ所、つき合ってほしいところがあるのよ」
私が香奈を連れて行ったのは、河川敷のグランド。
今日はここで、市内の高校のサッカー大会が行われていた。
「決勝戦に香奈を連れて来てって、おだっちに頼まれたの。
香奈に会えなくてもちゃんと練習したから決勝に残る自信があるって。
絶対優勝するから見てほしいって」
「……うん」
香奈の顔に、微笑みが広がった。
15カ月ぶりの、心からの笑顔――。
摘みたての薔薇のつぼみのように、その笑顔は瑞々しかった。