オレの宝物。それは君の笑顔【完】
「そういえば、タカって、好きな子とかいないの?」
「え?」
「いろんな子に告られてるのに、誰ともつき合わないからさ」
オレが誰ともつき合わないのは、それがカッコいいと思うから。
女には興味がないーー。
そういう硬派な雰囲気に憧れていたのだ。
それに、つき合いたいと思うような女子もいなかったし。
「つき合うのとか面倒くさそう。
他の女子とはしゃべらないで~、とか言われるんだろ」
「確かにね~」
「でも、オレ、北原とならつき合いたい」
「あ、ズルいぞ。オレだってつき合いたいんだから」
英治と裕太が低レベルのじゃれ合いを始めると、
「だけど、北原って、実はカレシいるらしいぜ」
北原と同じクラスのトミが、水をさした。
「え?」
「いろんな子に告られてるのに、誰ともつき合わないからさ」
オレが誰ともつき合わないのは、それがカッコいいと思うから。
女には興味がないーー。
そういう硬派な雰囲気に憧れていたのだ。
それに、つき合いたいと思うような女子もいなかったし。
「つき合うのとか面倒くさそう。
他の女子とはしゃべらないで~、とか言われるんだろ」
「確かにね~」
「でも、オレ、北原とならつき合いたい」
「あ、ズルいぞ。オレだってつき合いたいんだから」
英治と裕太が低レベルのじゃれ合いを始めると、
「だけど、北原って、実はカレシいるらしいぜ」
北原と同じクラスのトミが、水をさした。