オレの宝物。それは君の笑顔【完】
「……うん」


北原はキーホルダーを選び始め、


「――コレがいい」


白いクマのキーホルダーを手にした。


「クマ、好きなんだ?」


オレの純粋な質問に、


「うん」


うなずいた後、北原はオレをまっすぐにみつめて微笑んだ。




「……大好き」




その笑顔に、オレは勘違いしそうになってしまった。


この「大好き」は、オレへの告白なんじゃないかって。


そんなことあるはずないのに、つい、そう思ってしまうほど、北原の表情は優しくて可愛いかった。

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