オレの宝物。それは君の笑顔【完】
入学後2週間が経ち、新入生もサッカー部の練習に参加できるようになった。


朝練もあったが、さらにその前に学校に来て、ランニングをすることにした。


オレはサッカーが好きだし、誰よりも上手くなりたいから、早起きもまったく苦じゃないのだ。



朝練初日のランニング中、前方からやって来た2人の女子に何気なく目をやると、


――――!


全身に衝撃が走った。


向かって左側の子――。


すれ違うギリギリまで、オレは彼女から目が離せなかった。


そして、オレは胸を押さえた。


どういうわけか、急に胸が苦しくなってしまったのだ。

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