とろけるチョコをあなたに
冷却用の濡れ布巾を準備し終えたところで絵理が戻ってきた。
「取って参りましたッ!」
武術の稽古のときのノリなのか、完全に口調が敬語になっている。
「よし、じゃあそれをそこのタルト型に敷き詰めて平らに慣らした後、低温のオーブンで湿気を飛ばすんだ。この作業をしっかりやらないと失敗するから気をつけろ」
「はいっ!」
オーブンが電子レンジと一体型でなかったことが幸いした。
元気よく返事をしたものの『低温のオーブンで加熱』というところで早くも絵理はつまづいた。使い方が解らないらしい。
オーブンの使い方を教えながら、コーンスターチの敷き詰められたタルト皿を加熱した。しばし時間がかかるので、その間に窪みを作る凸版を用意する。
絵理が用意した型抜きチョコ用のハート型があったので、それを使って窪みを作った。
あまり大きなものだと作業効率が悪くなるため使えないのだが、今回用意してあったものは幸いにも一口サイズ用のものだった。
さて、ここからが本番。さっき用意した糖類を110℃まで熱し、ブランデーと混ぜ合わせなければならない。
「取って参りましたッ!」
武術の稽古のときのノリなのか、完全に口調が敬語になっている。
「よし、じゃあそれをそこのタルト型に敷き詰めて平らに慣らした後、低温のオーブンで湿気を飛ばすんだ。この作業をしっかりやらないと失敗するから気をつけろ」
「はいっ!」
オーブンが電子レンジと一体型でなかったことが幸いした。
元気よく返事をしたものの『低温のオーブンで加熱』というところで早くも絵理はつまづいた。使い方が解らないらしい。
オーブンの使い方を教えながら、コーンスターチの敷き詰められたタルト皿を加熱した。しばし時間がかかるので、その間に窪みを作る凸版を用意する。
絵理が用意した型抜きチョコ用のハート型があったので、それを使って窪みを作った。
あまり大きなものだと作業効率が悪くなるため使えないのだが、今回用意してあったものは幸いにも一口サイズ用のものだった。
さて、ここからが本番。さっき用意した糖類を110℃まで熱し、ブランデーと混ぜ合わせなければならない。