とろけるチョコをあなたに
HappyValentine
今年のバレンタインは休日だ。案の定金曜にチョコレート爆撃があったが、義理チョコ以外はその場で受け取り拒否してしまった。
今のところあいつ以外には考えられないんだな、やっぱり。
千沙子には余ったチョコで作ったトリュフを渡しておいた。
包みを見て「いかにも義理って感じね」とぼやいていたが、味に関しては文句がなかったようで、バレンタイン当日に美味かったとメールがあった。
絵理は昼間は青司と出かけているので留守だった。いつもの如く二人で図書館に行くらしい。
そのおかげで心置きなく離れの給湯室を使えるわけなのだが……。
太陽が西の空に沈み始める頃、絵理が帰ってきた。
「よう。早かったな」
「中央図書館は五時で閉館なのだ。仕方がなかろう」
「ま、それでまっすぐ帰ってくるあたりがお前等らしいけどな」
今のところあいつ以外には考えられないんだな、やっぱり。
千沙子には余ったチョコで作ったトリュフを渡しておいた。
包みを見て「いかにも義理って感じね」とぼやいていたが、味に関しては文句がなかったようで、バレンタイン当日に美味かったとメールがあった。
絵理は昼間は青司と出かけているので留守だった。いつもの如く二人で図書館に行くらしい。
そのおかげで心置きなく離れの給湯室を使えるわけなのだが……。
太陽が西の空に沈み始める頃、絵理が帰ってきた。
「よう。早かったな」
「中央図書館は五時で閉館なのだ。仕方がなかろう」
「ま、それでまっすぐ帰ってくるあたりがお前等らしいけどな」