《短編》−純愛−きみがくれたおと【完】
一目惚れ
家から自転車で駅まで20分。

電車に乗って30分。

降りた駅から歩いて5分。



これが俺の通学時間だ。



俺の名前は『優(ゆう)』

16歳


高校一年。




同じ敷地内にある中等部から、この学校に通っている。



だからここに通って4年目だ。





生徒数は少ない。





みんなバラバラな所から通ってきている。




俺はいつも一人で通ってまた…

一人で帰っていた。



毎日変わらず…



毎日毎日同じ日々を繰り返していた。





あの日までは…







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