《短編》−純愛−きみがくれたおと【完】
小さな紙
=優=


一学期の最後の日

帰りの電車、


そしていつものように6つ目の駅で降りたら、


背中を叩かれた。


振り向くと、


そこに彼女が立っていた。



彼女の降りる駅ではないはずた。



彼女は真っ赤な顔をして、

両手で小さな紙を突き出してきた。


それを受け取ると、ホ−ムの端へ走っていってしまった。


その小さな紙をひらくと


名前とアドレスが書いてあった。




名前『あすか』っていうのか…




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