-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
「おーい福原。君種目何にするんだ?」

春己は尋ねた。

「そうねぇ~パン食い競争とかあるかしら?」

「パ、パン食い競争~?」

「運動会とかで、あるじゃないの?あれって陸上種目でしょ?」

「パン食い競争はちょっと無いなぁ…」
「ふーん。なら何でも良いわ。」

「おいおい、何でも良いって事は無いだろ。真剣に考えようよ。俺も相談乗るからさ。」

春己は必死だった。 せっかくの新入部員なのに、1日で辞められては、また3人に
戻るからだ。

「ふふふ」

福原は不気味な笑いをする。

「あんたって、本当に純粋ね。今あたしが、パン食い競争無いから。陸上部辞めると思ったでしょ?それであんたは、必死になった。」

春己は顔を赤くして 黙った。

「あんた、ピュアボーイね。ますます気に入ったわ。」

「あと種目なんだけどあたしは、砲丸するわ。」

福原は真面目に答えた。
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