-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
翌日

水泳部部室前が騒がしい。

皆集まってる。

あの薬師寺でさえもが、深刻そうだ。

愛人は駆け足で、
水泳部部室に向かった。

「おっ、愛人か!」
薬師寺が、いつもとは違う顔付きで、呼んだ。

「やっちゃん。どうしたん?何の騒ぎなん?コレ。」

「さっき四味が、コンビニで万引きしてポリに補導された。」

「はぁ~!」

小山内は愕然とした。

「い、嫌ものぱくったって、まだ1時間目も始まって無いやん。」

「バカかお前は、四味が朝行く途中に、コンビニ行って、万引きしてそれがバレたんだよ。」

薬師寺は必死に、
説明をする。
あまりにも眠りが足りないのか、小山内は、ぼーっとした態度で。

「コンビニって、サンクス?」

「それ以外に何処があるんだよ!」

野次馬の板垣が
小山内の頭を叩く。
「そうやぞ。バカたれが!ひろしの言う通りやぞ。」

「ってか何で板垣がおるん?」

小山内は怪訝そうな顔付きで言った。
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