-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
藤沢が心配して、声を掛けた。

「ごちゃごちゃうっせーんだよ。たかだか万引きで…こっちはマジで大怪我して死にかけたってのに。」

春己は小声で、呟いていた。

「ぶ、部長…」

春己はようやく我に返り。

「あ、藤沢さん。どうかした?」

「部長…私ね。」

藤沢は春己に何か言いたげそうな素振りだった。しかし春己は。

「大丈夫大丈夫!俺なら大丈夫だよ。それよか今日練習何する?」

「そうだな。水泳部は水泳部だ。俺らは陸上部だ。練習やろう。」

「いや~ん。大竹気合い入ってる~」

福原はユウに茶々を入れた。

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