-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
「薬師寺とゲームするのは、良いかもしれないけど。やっぱりそれだけじゃ、物足りなく無いか?」

「…陸上部おいでよ。ユウも藤沢さんも福原も歓迎してくれるよ。」

「はる!」

「どうしたの?愛人」
「お、お前こないだ前原や野球部の連中にリンチされたって本当か?」

愛人は真剣な態度で春己に訪ねた。

「う、うん…まあね軽い脳震盪起こして病院にも行った。でも医者に大丈夫って言われたから、大丈夫だよ。」

「お、お前も相当苦労してるんだな。」

春己は少し照れて。
「い、嫌々そんな事無いよ。」

「春己!」

「ん?」

「こんな俺で良かったら、陸上教えてくれないか。」

「…」

「もちろん!その代わりビシバシ行くよ~」

「それは勘弁。」

春己と小山内は、
その場で大笑いした。
そして、小山内は
この日から、陸上部の練習に参加し。
この日に入部届けを提出した。

東中陸上部は
これで6人となった。
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