-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
「牧田ちょっと待てや。」

牧田はふと振り向いた。

ポケットに手を突っ込みながら、大手を振っている、四味の姿があった。

「あ、四味さん。」
「お前卓球部クビになったってホンマか?」

牧田は悲しげな表情で頷いた。

「まぁ自業自得だ。お前が全面的に悪い俺水泳部クビになったけどな。既にバスケ部とバレー部からオファーが来てるんや。まぁ俺みたいに実績がありゃ、次の居場所なんか見つかるねん。お前実績無いやろ。」

「…ハッタリの四味」

牧田は寂しそうに
言った。

すると四味は怒り狂って、牧田の胸ぐらをつかんだ。
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