-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
「お前ふざけんなよ。先輩の言う事聞けん奴は、血を見るべきや。」

牧田は抵抗して、四味の肩を叩いた。

「離せや!」

「殴ったね。」

四味は不気味そうに微笑んだ。

「お前2年の森戸春己って知ってるか?」

「森戸がどうしたんですか。」

「あいつアホで、野球部に反抗しよったから、半殺しにあってん。お前も同じ目にあいたいか?俺には野球部のダチが10人も居るんやぞ。」

四味が偉そうに言うと、牧田は少し
たじろいで、体中震え始めた。

「ずいぶんと、偉そうに、人の事言ってくれてんな。」
< 141 / 203 >

この作品をシェア

pagetop