-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編

ユウは、かなり深刻そうに、腕を組ながら、考えていた。

「ユウどうしてん?」
牧田が尋ねた。

「森戸！」

「お前、今週練習来るの禁止！」

ユウの発言はあまりに大胆だったため、皆驚きを隠せずに居た、

「参加したければ、風邪を治してからにしろ。」

ユウの言ってる事は正しかった。皆少しは戸惑ったが、次第にユウの意見に賛成した。

「部長～ホントに風邪を治してから、部活に来てね。ごはんをしっかりとって、ちゃんと寝たら、直ぐに治るから。」

「…よっちゃん。ごはん食べて無いのはよっちゃんでしょ(笑)」

藤沢は照れながら笑った。

春己は黙って居た。
「とにかくそういう訳だ、顧問の松内にも俺が言っといたから。お前はどっちにしろ、部活に参加する事は出来ない。」
「でも俺森戸が真剣少しだけ羨ましいわ。理由は夕方やってるアニメが見れるから。」

「…大介！お前も帰って良いぞ。」

「あー嘘です嘘ですユウさん！俺はもう陸上オンリーのボーイなんで、略してオンボー(笑)」

「へったくそな英語」

「は、イミわからんしな。ロン毛(笑)」
こうして春己は部活禁止令が下された。