-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
午後11時
ようやく指導が終わった。

東中陸上部も、かなり絞られた。


4人は
ゆっくり
歩きながら
うちに帰る。

「ま、楽しかったな。」

愛人が言う。

「アンタの必殺技。かっこよかったわよ」

「小山内君力持ちなんだねぇ。」

「普段鍛えてますから。はっはっはっ。」

愛人は少し調子に乗りながら、腕を組み笑い始めた。

「てかはる、大丈夫か?」

愛人は心配そうに
訪ねる。

「ゴホッ。ゴホッ。や、やっと、終わった。ホント長い土曜日だった。」

「ホントにねぇ。」

4人は
笑いながら、
梅雨空の土曜日の夜中の空を見上げながら、いつもの通学路 を歩いた。

帰路に着いた頃は、 既に日付が変わって日曜日になっていた。

かくして、
長い
6月の土曜日が
無事に終了した。
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