-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
藤沢は、深刻な顔をして、春己に話した。


「…早くなれるにはどうしたら良いのかねぇ?。」


藤沢は真剣だった。

「やっぱり練習しか無いんじゃ無いか?」

ユウが言った。


「私、やっぱり陸上に向いていないのかねぇ。校舎周辺3周すらまともに走れ無いようじゃ。」


「ふ、藤沢さん」

春己が口を開いた。
「藤沢さんって種目何だっけ?」

「私ね、短距離は本当に幼稚園の時から駄目だから、中長距離にしようかなぁ。と思ってるの。」

確かに、短距離は若干だが、センスも要求される。中長距離に比べると、かなりハードだ。
1秒タイムを縮めるのが、どんなにハードな事か。

昔から短距離が苦手な春己も、藤沢と同じ動機だった。
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