-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
はぁはぁ…

「な、なんとか間に合った」


「え~っと~私の、クラスは…」

大急ぎで走って来たのは、女の子だった。
髪は黒髪で、かなり長い。
身長は女子にしてみれば高い方かもしれない。
外見は真面目そうで 若干訛声だ。

「…大阪の子じゃ無いな。」
小学校入学式前に、静岡県から引っ越ししてきた春己には
なんとなくわかった。

「はぁ…はぁ…わ、私はC組かぁ。」

「急がなきゃ。」
たたたたっ
少女は即座に去っていった。

「あの子と同じクラスかぁ。」
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