-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
藤沢は既に来ていた。

ストレッチをしているから、アップ走はもう終えた様子だ。
「おはよー藤沢さん」

春己は挨拶した。

「あ、森戸君。おはよう。」

ストレッチをしながら、藤沢は春己に挨拶をする。

「どうしたの、藤沢さん。特訓は6時半からだよ。」

「私5時に学校来て、ひたすら校舎の周り走ったり歩いたりしてたの。」

藤沢の意志は本当に強い。
それが行動に端的に出ている。

「…止まらなかったかい。」

春己は微笑みながら問いかけた。

「うん!歩いちゃったけど。」

藤沢は笑いながら、答えた。

「よしっ!良いよ良いよ。その調子だよ藤沢さん!」

春己は真剣に褒め称えた。

「オッス~」

ユウが来た。

「おはよう!ユウ」
時刻は6時半過ぎだった。
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