-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編

その時
１人の少女が春己の前に現れた。


「あ、あのぅ…さっき掲示板の所に居たよねぇ。」

「う、うん俺も遅れて来て…」

「私この春休みに、広島から転校してきた藤沢 嘉美。
(ふじさわ よしみ)

春己の勘は的中した
「お、俺は森戸 春己宜しくね」

「森戸君かぁ…森戸君は部活には何に入るつもりなのかねぇ。」

「俺は野球部に入るつもりだよ。藤沢さんは？」

「私陸上部に入るつもりなんだよ。」

「陸上かぁ…藤沢さんは結構足に自信あるんだ。」

「私ねぇ、運動音痴でいつもビリだったの。だから中学を機に運動に挑戦してみたいと思って。」

「そっかぁ…陸上頑張ってね。」

「ありがと。森戸君も野球頑張ってよねぇ。」

春己は幼年期から、 引っ込みがちな性格で、なかなか友達ができなかったけど、
入学初日で、藤沢嘉美とここまで話せた。

春己は自分でも少し驚いていた。